はじめに
仏教美術が好きなんです。仏像ってかっこいいじゃないですか。
仏像って仏の後光(背光)が物体として描かれたりするんですけど。
あの後光が実際に光ってたらどんな感じなのか、やってみたくないですか?
ほなARエフェクトで作ってみましょうか!
阿弥陀如来
ということで、イメージしたのは阿弥陀如来です。阿弥陀如来の後光が放射状に伸びた線が、あみだくじの語源となってますね。
まずは放射状に伸びる後光作りから。これをいい感じに出すのに一番苦労しました。
後光
当初、後光は2Dでも良いかなと思ってましたが、四方八方に広がって欲しいのでポリゴンで作り始める事にしました。
しかし普通にポリゴンで後光を作ると、自分に突き刺さるじゃないですか。
なので、頭の周りにポリゴンを放射状に作ってみた。全然ダメでしたが。
ただこの試行錯誤が重要で、ダメと分かっている物でも実際に作って、いじくりわますのです。
頭で考えてるだけでなく、実際に手を動かしてみると良い手法をひらめく事もあります。
ポリゴン多めのグリッドをランダムで選択したものを引っ張って立体にした時、閃きました。
これだ!
このポリゴンに自分を投影して、自分の形をアルファで抜くんです。意味分かったかな?
どうよ? 逆光で光の筋が見えたらカッコイイ!って事は分かった。
Altern 8
と、ここまで作った時に全く別のアイデアが頭に浮かびました。そうだAltern 8のマスクを作ろう、と。
こうクリエイティブな気分が溢れ出したら止まらない人なのです。
なのでいったん後光のエフェクトを中断して、先に『Altern 8 / オルタネイト』を完成させました。こちらの記事に作り方を記してます。
それからしばらくして、後光作りを再開したのですが。。。
邪念が入ってきました。あいみょんです。
あいみょん
あいみょんのアイコンを見て、目が光ってたらカッコよくね? とか思い始めちゃいました。阿弥陀如来はどこへ?
そして目を光らせたのがコレです。
娘(16)に見せたところ、「何それ? 怖っ」と一蹴されて我にかえりました。
白毫
違う違う、違うそうじゃない。阿弥陀如来なら白毫(びゃくごう)を光らせないと! ここはブレたらイカン所です。
白毫とは仏の眉間にあるポッチリです。あれは毛を巻いた物なのですが、一条(ひとすじ)の光を放つのです。
きたー! これだ!
イイよイイよ!
白毫の一条の光も後光と同じモデルを使い回しています。
後光は人型で抜きましたが、白毫の一条の光は円くテクスチャで抜いてます。
円光
最後に後光の輪っかこと円光を付ければ完成です。
この輪っかをパーティクルで出そうとおもいます。アニメさせたいので。
スケールアニメしてる薄い輪っかと、頭の後ろに鎮座してる濃ゆい輪っかと2種類設置してあります。
あと背景はライトをクルクルと回転させて、バックを光らせました。
完成
しかし、おでこの白毫の一条の光は要るのかな?
このARエフェクト『後光』には白毫は必須だったけど、それを付けた事によって、苦労した後光の線が目立たなくなったと思うんだ。
ただ「ああ、チャクラからビーム出てるフィルターね」と思われて終了な気がする。
目からビーム出てるエフェクトがごまんとあって、その亜流と思われるだけかなと。
なので、いつかこの後光のアイデアをもっと活かしたエフェクトを作りたいです。。